先輩看護師の体験談から学ぶ 循環器科に転職する際の3つの心構え

とってもハードと噂の循環器科。
でも、循環器科にはやりがいがあって、スキルアップもできるらしい。

循環器科に転職してみたいな、でもちょっと怖いかも……。

そんな転職への不安を減らすための心構えが3つあります。
■勉強を続ける力
■プレッシャーに勝つ気力
■忙しい仕事を支えてくれる環境

実際に循環器科で働いた先輩看護師の実体験を知っておきましょう。

勉強を続ける力

やりがいを感じることができる

M.Kさん(女性)

私は4年前に転職し、配属されたのが循環器でした。
配属が決まった時には、たいへんな科に配属されてしまって嫌だな、と思っていました。

でも、実際に働いてみて仕事が充実していると感じています。
循環器は命に関わるので、少しの変化にもすぐに対応しなくてはならない緊張感があります。
それが、私にとってやりがいを感じるポイントでした。

勉強も、本やDVDなどの教材がいくらでもあって自分が成長し続けられます。
働きながら「この分野のエキスパートになったら、どこにいっても通用する看護師になれるな」と思えます。

確かに、日々勉強で辛くなることもあります。
でも、必ず自分のスキルに繋がりますし、自分で成長を感じることもできて、今ではとてもやりがいのある科だと思っています。

アセスメントができてると思えた

O.Mさん(女性)

私は、循環器科で3年勤務していました。
現在は部署異動があり、別の科で働いています。

異動を申し渡された時はショックでした。
なぜなら、以前いた循環器科で働くのはとても楽しかったからです。

しかし、だんだん慣れてくると変わりました。
循環器科に来てすぐは心電図が全く読めませんでしたが、色々な症例を通じて勉強をしてどんどん読めるようになりました。
そのうちに、ちょっとした変化を医師に報告することで治療の方針変更に関わるようになりました。
医師からも「早めに連絡してくれて助かった」と言ってもらえました。
心電図の波形が読めるようになり、結果として治療方針に関わることができたことが嬉しかったです。

確かに、忙しすぎて辛い時もありました。
でも、あんなにやりがいを感じながら働ける環境はなかなか無いと思います。
また循環器科に戻れるように、機会を見つけて異動をお願いしていこうと思っています。

心電図が読めるようになることで、自分の成長をどんどん感じることができますね。
仕事も幅も広がって、やる気もさらにUP!
前向きに仕事を続けていくためにも、勉強を続けていく力が必要です。

プレッシャーに勝つ気力

仕事も人もキツイ

N.Sさん(女性)

私は慢性期の病棟から転職して、循環器専門病院で働いています。
自分のスキルアップがしたかったので転職を決めました。

でも、1年も経たず転職は失敗だったかもしれないと思っています。
仕事も人もキツイです。

循環器は命に直結する職場なので、優先順位を考えてスピーディーに動くことができないと患者さんの生死にかかわります。
慢性期で、ゆっくりと動いていた私にはプレッシャーがすごいです。

患者さんに何かあると、自分のせいで悪化したのではないかと考えてしまいます。
さらに、医師も看護師もピリピリしていて、キツイ人が多いです。
忙しくて新人人教える時間がないというのが原因だと思います。

働く中で、自分のスキルが上がっていることは感じています。
でも、循環器から逃げる人が多いというのも納得してしまいました。
なんとか頑張って続けようと思いますが、ある程度で異動したいと思っています。

命を守るプレッシャーを抱えて仕事をする環境、ピリピリするのは当たり前。
そんなピリピリ感に負けない気持ちが重要です!
ただ、教育体制が整ってないのは辛いですね・・・・・・。

患者さんや家族へのケア

N.Nさん(女性)

私は新卒で循環器科に配属されました。
現在、看護師で三年生です。
自分を高めたいと思っていたので、循環器科に行くのはうれしかった覚えがあります。

ですが、患者さんへの対応にプレッシャーを感じます。
循環器科の患者さんは、心臓に疾患があると診断されるため強い不安を感じる方ばかりです。
患者さんだけでなく、その家族も同様に不安になります。

私たち看護師は、治療だけでなく患者さんと家族の精神的なケアもしなくてはなりません。
日常生活や、薬物管理についての指導を行い、患者さんや家族が不安を感じずに生活ができるように援助を行います。
その中で、患者さんや家族から不安だという話を聞く機会が多くなります。
そういった事を聞くことが私にとって大きなプレッシャーになります。
「本当に大丈夫ですか?」と言われるたび、その不安が伝染してしまうのです。

仕事自体は楽しく、勉強にも励んで前向きに仕事をしています。
でも、どうしても精神的ケアの部分が私にとって重荷になっています。

患者さんはとても強い不安を感じています。
そんな不安な気持ちを受け止めてあげる強い心が必要ですね!

忙しい仕事を支えてくれる環境

定時は無いに等しい

O.Dさん(女性)

私は新卒で配属されてから16年、循環器科で勤務をしています。
循環器科で働くことにやりがいを感じています。

でも、家族のサポートがなければ、循環器科での勤務を続けられていなかっただろうと思います。
循環器科は忙しくて定時があってないようなものだからです。

患者さんの急変が多いですし、救急車もしょっちゅう来るので残業が当たり前です。
循環器科では、症状の変化が命に関わるので、即応性が求められ真s。
日勤の予定でも、日付を越えてから帰宅するといった日もあります。

なので、家族のサポートが必須です。
もし、家族が「残業が多い」「夜勤はちょっと」と言っていたら危険でした。
サポートをしてくれている家族のためにも、これからも循環器科で頑張っていこうと思います。

家族の助けって、ありがたいですね。
周りの理解があることで、仕事にも全力で取り組めますね!

後悔のない転職を

■勉強を続ける力
■プレッシャーに勝つ気力
■忙しい仕事を支えてくれる環境

循環器科に転職したいな……と思っているあなた!
いざ、転職をして「やっぱりやめときゃよかった!!」なんてならないように
3つの心構えを持って、後悔のない転職をしてくださいね。