神経内科へ転職したい看護師に贈るQ&A!!

神経内科への転職を考えている看護師のみなさんこんにちは!

神経内科についてのQ&Aを作成しました。
神経内科がどんな診療科なのかを理解することで、少しでも転職活動がうまくいきますように!

神経内科って、どんなところですか?

神経内科は、脳やせき髄、末梢神経などに起こる病気(脳血管障害やパーキンソン病などの脳神経系の疾患)を治療するための診療科です。

また、脳神経外科での手術後は神経内科でリハビリなどを行う場合もあります。脳や神経への疾患ですので、緊急手術や緊急入院など一分一秒を争う場合も珍しくありません。それに加えて、難病指定されている疾患をいくつも取り扱っていることもあり、非常に高度な治療が行われている場合が多いです。

神経科との違いは?

神経科の他にも脳神経外科や精神科など、神経内科とよく似た名前の診療科が多くあるため、患者さんだけではなく看護師でもよくわかっていない方が多いです。神経内科は脳やせき髄、末梢神経などに起こる病気を治療するための診療科です。

神経科は、かつては「精神病」と呼ばれていたような病気(ノイローゼや自律神経失調症など)、つまり病気の原因が内的疾患や外傷ではなく、神経活動を発端とする症状を改善することを目的とする診療科で、脳神経外科は、脳やせき髄などへ手術を行う病気を対象としています。

また、精神科は精神疾患(不安症、不眠症、幻覚や幻聴など)を専門に扱っています。

具体的な仕事の内容は?

患者さんの検査や手術の準備、診察の介助、家族への説明、患者さんの介助など、一般的な内容が主です。ただし、神経内科の患者さんは、一瞬にして身体の自由を奪われ、長いリハビリ生活を通して、徐々に以前の生活を取り戻しているという方が多いため、思うようにならずに精神的に苦しんでいる方がほとんどです。
そのため、看護師はそんな患者さんの気持ちを汲み取って動いていく必要があります。

また、パーキンソン病のような治療法の確立されていない難病の患者さんについては、その家族にも大きな不安と負担がかかっていますので、患者さんとともに家族への精神的なケアも非常に重要な仕事です。

体力的には?

身体の自由が利かない患者さんや寝たきりになっている患者さんの介助では、食事や入浴、トイレなどの日々の生活介助で患者さんの身体を持ち上げたり肩を貸したりなどが頻繁に発生しますので、腕力が必要な場合が多いです。
また、病状によっては急に動かしてはいけない場合もあり、瞬発的な腕力だけでは足りないこともあります。

どんな知識やスキルが必要ですか?

日々の介助などで体力や腕力が必要な点が他の診療科に比べて大きいですが、神経内科で扱われる分野は日進月歩が激しく、常に最新の技術が導入されていますので、そういった技術についての知識は重要です。

もちろん、転職前にそういった知識があればより良いですが、すでに陳腐化していたりする場合もありますので、転職後に勉強会に参加するなど自分から知識を吸収しようとする向学心や向上心の方が重要でしょう。

未経験では、難しいでしょうか?

未経験でも無理ではありませんが、常に新しいことを吸収しようとする向上心や向学心がないとつらくなってくるでしょう。また、体力的にも最初はきついと感じることが多いと思います。

なにより、扱っている疾患が脳や神経系といった非常にデリケートな部分ですので、ちょっとしたことで病状が急変し、一刻を争う事態になることも珍しくなく、処置が終わってもなかなか気を許すことができない状態が続きます。

未経験の方の中にはそんな精神的な緊張を経験したことがない方もいると思いますので、それがもっとも苦しいところかもしれません。

といっても、神経内科は医師や理学療法士なども含めたチームで患者さんを見守りますので、未経験の場合でも誰かがフォローしてくれます。そういった体制がきちんとしているところであれば、大きな問題にはならないでしょう。

魅力はなんですか?

神経内科という最先端医療の知識と経験は、キャリア形成において大きな魅力だと思います。
また、難病指定されているような疾患を取り扱うことも、他の診療科ではなかなか経験できるものではありません。

なにより、全くしゃべれなかった方が言葉を発したり、歩けなかった人が歩けるようになったり、ものがつかめるようになったり、と、日々のリハビリで患者さんが回復していく姿を実感しやすいというのは、看護師としてもっとも大きな喜びではないでしょうか。

元気に退院していく患者の後ろ姿を見送る喜びは、看護師の特権の一つです。