看護師のお礼奉公 メリットとデメリット

こんにちは!
今回は看護師のお礼奉公をテーマに取材をしてきました。
取材対象の看護師は、神奈川県に住む30代女性のKさんです。
Kさんは看護師17年目の大ベテランです。
そんな彼女は、学生時代は奨学金を借りており、お礼奉公をしました。

彼女へのインタビューから、看護師のお礼奉公 メリットとデメリットに迫ります。

Kさんはなぜ奨学金を借りることになったのですか?

自分の家族が、裕福とは言えなかったからです。
さらに、兄弟が多いため、進学するお金をねん出できず、兄はアルバイトしながら進学しました。

私は、看護学校に進みましたが、生活面と学校との両立が難しいと思いました。
そこで、奨学金があれば両立できるかなと考えました。
奨学金の存在は、高校の進路相談室や同じように進学する先輩から話を聞いて調べました。

奨学金の総額を教えてください

150万円ほど借りました。
・就職した病院(入学手数料:12万円)
・川崎市:准看護学生 23,000×24ヶ月=552,000
・川崎市:進学コース 36,000×24か月=864,000
という漢字です。

奨学金はどこで借りたのですか?

・勤務病院(個人病院)
・川崎市
の2つです。
個人病院も、きちんと書式を整えれば貸していただけました。

病院から借りたのですか?

はい。病院から奨学金を借りました。
でも返済はしていません。

個人病院から奨学金を借りる時、返済しなくてもよいやり方があると説明していただきました。
それが、『お礼奉公』というシステムです。
就学期間の4年間奨学金を借りた場合、同じ期間だけ同病院で働くというシステムでした。
そのまま同じ病院で働けるし、めんどくさがりな自分に合っていると考え、借りました。

お礼奉公はどうですか?

お金を返済しないのはありがたいのですが困ったこともあります。
それはお礼奉公中は退職できないということです。

正確には退職できるのですが、全額返済する契約になっています。
勤務期間中に私は結婚し、妊娠をしましたがそれでも退職はできません。
お礼奉公の期間中だったため、借りたお金を全額返済する契約になっており辞められませんでした。

そこで今の病院を退職せず、出産と育児のため育休取得をしました。
産休・育休期間は返済猶予手続きをして復職しました。

返済無しはありがたいですね!「

はいそうです。
親に負担を掛けずに資格取得・就職でききるのがありがたいです。
(親に支援してもらったのは田舎から上京してきたときの交通費・引っ越し代のみでよかったとのことです)

けどお礼奉公は大変そうですね

はい。
ですが、就職活動が無くて楽でした。
強いて言うなら結婚等の転機で全額返済が発生すると困ります。

奨学金を借りてみて

お金を借りて就職まで出来るのはすごく便利だと思います。
親に負担を掛けなくて済むことがよいと思います。

まとめ・・・・・・お礼奉公のメリットとデメリット

○メリット
学生時代に学業に専念できる。
お礼奉公する病院に就職でき、あらかじめ職場を確保できる。

○デメリット
お礼奉公先から退職する場合、借りた全額を返済しなければいけない。
契約をしっかり確認し、自分にお礼奉公先での勤務が達成可能かどうかプランを練る必要がある。

というメリットとデメリットがあるようです。
メリットは大きいので、これから看護業界を目指す方は、ご両親や学校の先生と相談してもいいかもしれません。