看護師を辞めた人はその後どうしているのか? 神奈川県Aさんの場合

看護師を辞めたい
病院で働く女性なら一度はそう考えたことがあるのではないでしょうか。

では看護師を辞めた人達はどこに行ったのでしょう?
ある人はコンビニでアルバイトを。
ある人は駅の構内で清掃員のパートを。
ある人はパチンコ屋の景品交換所でパートを。
ある人は訪問販売の営業を。

このように看護師を辞めた人達は様々な業種で働いていますが、ある共通点があります。

それは非正規だということです。
看護師の資格を持っていたとして、それが何の役に立つというのでしょうか。
事務員に看護師の資格が必要ですか?
ネイルアーティストに看護師の資格が必要ですか?
元看護師であっても就職に有利だということは全くありません。

また元看護師には非正規以外にも道があります。
それは無職です。
俗に言うフリーターです。
無職も半年間は失業保険で食いつなげるでしょう。
しかし半年のブランクは就職の内定に少なからぬ影響を与えます。

今回は、看護師を辞めて主婦になったAさんを取材しました。
彼女は看護師を辞めたあと、どのような状態になったのでしょうか?

看護師を辞めた人へのインタビュー

昨年5月に看護師を辞めた神奈川県に住むA子さんに話を聞いてきました。
A子さんは看護学校3年課程を卒業後、総合病院へ就職し6年間勤務し今は28歳です。
整形外科2年、呼吸器内科4年を経験してきたそうです。

なぜ看護師を辞めたいと?

夫の転勤が決まりついていくことになった為退職しました。
職場の人間関係も嫌になっていたので、ちょうどいいと思ったからです。

転勤してから次の仕事は?

新たな場所で再び看護師として働こうと思い就職活動をしました。
しかし、妊娠が分かったため就職はせず現在は専業主婦をしています。
なので、現在仕事はありません。

看護師を辞めたら家計が大変じゃないですか?

退職後しばらくは失業保険を受け取りながら生活していたので、大きな変化はありませんでした。
保険が切れてからは収入が大幅に減少したため、外食控え、美容院やネイルサロン、エステなどは我慢するようになりました。
趣味の旅行にも行かなくなり、自分のためにお金を使うことに対して気が引けるようになったのは確かです。
それに、今までのように貯金をすることは難しくなりました。

また看護師に復職したいと思いませんか?

医療現場から離れている期間が長くならないうちに復職し現場での遅れを取り戻したいという思いもあります。
ですが、子どもが小さいため今すぐ復職するのは現実的ではないです。
いつか、子どもがもう少し大きくなり、認可保育園の空きができて入園できるようになれば必ず復職したいと考えています。

看護師を辞めたいと思っている人にメッセージをお願いします

看護師を辞める理由は様々あると思います。
私も職場の人間関係でやめたいと思うことは何度もありました。
看護師以外にも魅力的な職業はたくさんあるし、実際に看護師とは全然ちがう職種に転職した知人もいます。
他にやりたいことがあって看護師を辞め、新しい道に向かって頑張るのならきっぱり辞めるのもいいと思います。
むしろそこまでやりたいことを見つけられた事を羨ましく思います。
しかしそうでないのであれば、辞めることに慎重になった方がいいと思います。
看護職をはなれて約1年半、やっぱり働いていたときのやりがいを思い出しますし、誰かに必要とされながら長く続けられる仕事ができることは幸せだと思うからです。
自分に合った職場を探し、ステップアップのために職場を変えることは大いに良いと思いま。
ですが、せっかく取得した一生物の資格を無駄にすることのないようにしてもらいたいと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
看護師はほかの職業に転職しにくいです。
資格が無駄になるということと、業種未経験の壁が立ちはだかります。
ですが、心の負担が大きいのであれば1度離れてみて、見直すのもありではないでしょうか?
実際、Aさんは看護師であったことを誇りに思っていました。

きっと、今の自分を見つめるためには1度客観的になるための行動が必要なんだなと思います。