看護師の皆さん、貯金できていますか?
看護師は世間では高給と言われていますよね。
しかし、なぜか貯金ができていない看護師が多いように感じます。
毎月の貯金額が、新人の頃から全然増えてない。
いつもギリギリで生活してて、全然貯金にまわせない。
将来のために、まとまった額の貯金を持っていたい。
このように、なかなか貯金できないと悩む看護師って多いですよね。
そこで今回「どうしたら貯金額が増やせるか」をテーマに書いてみました。
毎月の貯金額
みなさん毎月どれくらい貯金しているんでしょうか?
調査結果のグラフを見てみましょう。
なんと、約半数の看護師が、毎月4万円以上の貯金ができているみたいです。
あなたはどうでしょう?
毎月貯金出来ていますか?
毎月の貯金額を増やすには?
いよいよ本題です。
貯金額を増やすにはいったいどうすればいいんでしょうか?
答えは単純!
- 収入を増やす!
- 支出を減らす!
この二つの方法しかありません。
貯金に回せるだけのお金の余裕を作り出すしかないんです。
それでは、それぞれの方法について順に解説していきますね。
収入を増やすには?
昇給する(ボーナス)
まっさきに思いつくのが昇給ですね。
昇給につながる要素としては、
- 目標に対する良い結果を出す
- 上司に気に入られる
- 長く勤める
- 資格を取る
などがあります。
ですが、あなたも薄々気付いているように、ぶっちゃけ看護師の昇給は微々たるものです。
看護師は他業種に比べて初任給が高いのですが、昇給が緩やかで30代になると他業種に逆転されてしまいます。
しっかりと成果を認めてくれて給与に反映してくれるような病院もありますが、あなたが現状「頑張ってるつもりだけどなかなか昇給しない」と考えているなら、大幅な昇給は望めないと考えるのが妥当です。
残業する
残業すればするほど給与は増えるはずです。
なぜなら、残業代は基本給を月の労働時間で割って出た時給に25%をくわえた金額が支払われますからね。
ですが、
- どれだけ働いても残業代自体出たことがない
- けっこう働いたつもりでも微々たる量しか増えない
といった悩みの声が多いのも事実です。
原因としては、残業代は労働者として当たり前に要求出来る権利がありますが、周りの目や職場の雰囲気でサービス残業を強要されている職場も少なくないというのがあります。
また、看護師の給与は各種手当によって成り立っている側面があり、残業代計算上のベースとなる基本給が安いため、結果残業代で増えた分のインパクトが薄いとも言えます。
加えて、残業代目当てで故意に行う残業はコンプライアンス違反で病院から訴えられる可能性もあるのでやめましょう。
サービス残業させられている人たちがほとんどな気もしますが、残業代で給与を増やすのはあまり現実的ではないですね。
夜勤を増やす(手当てをもらう)
夜勤の手当てって大きいですよね?
給料日に振り込まれた金額見て、あー頑張った分のご褒美だーって思いますよね?
夜勤が苦手でしょうがない方でなければ、夜勤の回数を増やして給与の底上げをしたいと考える方もいるかもしれません。
ですが、看護師が1ヶ月に出来る夜勤の時間には、制限があるのは知ってますか?
「72時間ルール」と呼ばれているもので、二交代(夜勤1回16時間)であれば4回まで、三交代(深夜勤・準夜勤ともに1回8時間)であれば9回までが上限です。
中には救急やICUなど24時間体制で看護の質を維持する必要のあるところでは、例外的に72時間ルールが適用されない病院もあります。
しかし、一般的には回数に制限のある夜勤で給与アップを考えるのは、得策とは言い難いかもしれません。
副業する
通常の勤務での昇給が見込めないなら、副業に手を出してみるのはどうでしょうか?
看護師免許があれば、
- 検診
- 訪問看護
- ツアーナース
- 夜勤バイト
など、看護師ならではの選べるバイト先がそれなりにあります。
看護師免許が必要なバイトなら、時給も少し高めです。
ただ、副業をするには超えなければいけないハードルが二つあります。
- 勤務先の病院が副業を認めている(国公立の病院勤務だと公務員になるので副業は出来ない)
- 収入先が二つになるので自身での確定申告が必要
まずは「勤務先が副業OKでないとダメ」です。
公務員のアルバイトは認められていませんのでまず副業は諦めてください。
むしろ国公立の病院勤務でしたら、副業の必要があるような給与ではないと思います。
国公立の病院ではなくても、通常の業務に支障が出ることを懸念して、副業を禁止している病院もありますので、就業規則を確認しましょう。
つぎに「自分で確定申告する必要あり」です。
そのためには、勤務先の病院でやってもらっていた年末調整を辞退する必要がありますので、どうしても職場へ副業のことを話す必要があります。
黙ってこっそりというわけにはいきません。
くわえて、確定申告の手続はとてもとても面倒です。
あれやこれやと提出書類が必要になりますので、提出期限の3月中旬の直前1ヶ月は副業どころか本業にも支障が出るくらい大変かもしれません。
仕送りしてもらう
本業も副業もダメなら親を頼りますか?
方法としては確かにありかもしれません。
ですが、仕送りしてもらってまで貯金するってもう本末転倒してますよね?
収入を増やす:まとめ
収入を増やす方法をいくつか挙げてみました。
でも、それぞれ制限や限界があったり、そもそも選択肢としてはイマイチなことが分かった感じですよね?
では次は、支出を減らすことについて考えてみましょう。
収入は「ないものを生み出す(+)の動き」なので、いろいろと制限がありました。
しかし、支出は「あるものを削る(-)の動き」なので、頑張れば頑張った分その効果を実感し易いはずです。
順に見ていきましょう。
支出を減らすには?
身に着けるものへのこだわりを捨てる
ファッションは結局行き着くところ自己満です。
清潔でTPOをわきまえたものさえ身につけていれば、誰にも迷惑かけません。
ブランド品、ヴィンテージ品、プレミア品、限定品、そんなの必要ありません!
大切なのは中身!
ユニクロ・しまむらでもキレイ・かわいいは作れます!
それに、ブランド品を買っても、忙しくて買った時のまま袋から出してないことってありませんか?
着ない服や履かない靴に何万もかけるのは無駄です。
欲しくても我慢してあきらめることで支出が減らせます。
食へのこだわりを捨てる
ぶっちゃけ、インスタ映えするおしゃれランチも自己満です。
たしかに外食は心の栄養になりますが、いいねはお金になりません。
我慢しましょう。
「食べなきゃやってられない!」と思うなら、自炊で大量に作るのはどうでしょうか?
「自炊は高いし手間だし」って思ってる方は、たまに気合いを入れてやるから高くつくんです。
自炊は、「食材を残さず使い切るように計画して継続してやること」に意味があり、それが節約に繋がります。
日持ちするおかずのレシピはネットにたくさん転がってますし、外食では不足しがちになる栄養の補足も出来ていいことずくめですよ!
院内の食堂が高いなと思っていたり、コンビニ弁当やカップ麺のレパートリーに不満を感じ始めたら、お弁当生活始めましょう。
おにぎりを作って、作り置きおかずやよくある冷食のおかずと合わせるだけ!
健康にも気を遣いつつお財布にもやさしい、そういうこだわりにシフトしませんか?
住まいへのこだわりを捨てる
一人暮らしの家賃ってかなり負担大きいですよね?
でも、不動産屋のおすすめしてくるオプションって「あったらいいね」程度じゃないですか?
駅近、バストイレ別、オートロック、ウォークインクローゼット、独立洗面台。
バストイレ別で、どのくらいの頻度でお風呂にお湯はってます?
ウォークインクローゼットただの物置になってませんか?
「なくても困らないもの」切っちゃいましょう。
寮があるなら入っちゃうのも手ですね。
一気に金銭的な負担は軽くなりますよ。
駅近というか職場すぐだし、バストイレはもちろん別だし、いいことづくめですよ。
飲み会は控える
お酒好きですか?
分かりますよ。
飲み会でストレス発散したいですよね?
でも飲み代が支出全体に占める割合ってかなり大きくないですか?
提案としては、愚痴がメインならカフェにして、お酒がメインなら宅飲みにするというのはどうでしょう?
どうしてもお店で飲みたい理由って何ですか?
こだわりのお店で、こだわりの酒を、こだわりの肴で、なんて飲み方してたら貯金なんて一生できませんよ!
外でどうしても飲みたい時は、大衆居酒屋で月1回にしましょう。
お金のかかる趣味をやめる
あなたの趣味は何ですか?
それにどのくらいお金かけてますか?
まさか食費削ってまでのめり込んでるような趣味じゃないですよね?
借金してまでお気に入りバンドのCD買ってるバンギャが知り合いにいますが、そこまではないですよね?
趣味はハマればハマるほどお金がかかります。
多趣味な友人がいるのですが、チェロ・カメラ・登山・お酒に、去年サバイバルゲームが加わりました。
収入のほとんどが趣味に消えていくそうですが、本人はいたって満足そうです。
もし今あなたが、お金のかかる趣味をたくさん持っているとしたら、人生は豊かな反面、懐は寒いんじゃないでしょうか?
どんな趣味でものめり込んだら、それなりにお金はかかります。
もしも貯金を考えるのなら、趣味は極力減らしましょう。
図書館で借りた本を読むか、近所を散歩するのが一番お金を使わない趣味です。
夜勤明けの衝動買いを避ける
看護師の多くは、業務のストレスから衝動買いに走る傾向が特に顕著なんだそうです。
中には収入の4割を衝動買いに使ってしまうのが日常という人もいるそうですけど信じられますか?
夜勤明けで財布の紐がゆるむのは、夜勤の緊張感からの解放と疲労による判断力の低下が原因。
衝動買いするなという方が無理な精神状態なんです。
「ちょっと見るだけ」が本当に見るだけで済んだことがありますか?
だから夜勤明けは「絶対にデパートに行かない」ことを徹底しましょう。
ステキな商品や店員さんと出会わなければ、「つい買ってしまった」ということは絶対に起こりません!
つい寄ってしまう?
ダメです!我慢です!
コンビニではなくスーパーを使う
コンビニって文字通り便利ですよね。
ですが、コンビニではなくスーパーを使えば支出は約2/3になるんですよ。
「コンビニでペットボトルを買う人はお金が貯まらない」って話、聞いたことありませんか?
コンビニで150円で売られているペットボトル飲料。
クーポンサイトで箱買いすれば、6-70円になったりするんですよね。
実際そこまでしなくても、スーパーで購入すれば100円切るところが多いです。
支出が2/3になるというのは、この極端な例です。
たしかに、24時間営業のコンビニは、不規則な生活にならざるを得ない看護師の強い味方です。
でも、日常的に必要なものや、買い置きして問題ないものまでコンビニで買ったりしていませんか?
コンビニではなく、スーパーを使いましょう。
便利さを我慢して、安さを追求するんです!
支出を減らす:まとめ
支出を減らすために必要なのは「我慢」です。
欲しいもの、食べたいもの、したいこと。
みんな我慢です。
ですが、実際やりすぎると「付き合い悪い人」だとか「ケチ」だとかいうレッテルを貼られる危険性もあるんですよね。
それに、職場でも散々我慢しているのに、プライベートまで我慢ばかりの生活になってしまったら、毎日何を楽しみに頑張ればいいのか分からなくなってしまいます。
貯金出来なくて不安な生活か、貯金出来て息苦しい生活か…。
欲を言うなら「我慢しないで貯金が出来る生活」がいいですよね。
まとめ
収入には限界があり、支出を抑えるには我慢が必要だとお伝えしました。
貯金額を増やすには、まず自分を抑制することが大事です。
しかし、分かってはいても、やっぱり旅行や買い物も楽しみたいですよね。
そんな時は一度、収入の限界を増やすことを考えてみてはいかがでしょうか?
具体的には「収入が増える転職」をすることです。
まず、今の待遇を再確認してください。
残業代、きちんともらえていますか?
ボーナス、年々減ってませんか?
5年働いて昇給したのがたった3000円・・・なんてことはないですか?
これではいつまでたっても収入は増えません。
今よりもっと我慢するか、収入を増やすかです。
収入が増える転職ができれば、自然と貯金額も増えますよ。