看護師勉強会の実態を知る!4人が経験した勉強会

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看護師って本当に忙しいと思いませんか?
日々の看護業務に加え、残業も多いですよね。
そして勉強会。
休日返上で出席することもあります。

面倒くさい・・と密かに思われがちな勉強会。
今回はそんな勉強会についてインタビューしてみました。
ぜびご自分と比べてみてくださいね!

楽しい勉強会に積極的に参加!

M.Uさん(女性40代)
小児科5年、内科2年、整形2年

転職を2回経験した元看護師です。
これまで臨床指導やプリセプターを経験してきました。

勤務する病院

総合病院の小児科でした。
病院は約500床。
小児科は約30床でした。

勉強会の内容

認定看護師が何人かいたので、その研修が定期的にありました。
主に「スキンケアについて」「糖尿病看護のフットケアについて」「感染予防対策について」が多かったです。
その他「病院の機能評価を受けるための研修」「外部の研修に参加した医師の発表」などもありました。

また外科で新しい機械を導入して手術を行う前には、研修が行われていました。
ちょうどオーダリングシステムが導入する前だったので、定期的にオーダリングシステムについての勉強会も行われていました。

参加者

参加するのは医師、看護師、そして興味がある理学療法士や作業療法士、助手などです。
認定看護師が行う研修の時には、看護師が講師をします。
オーダリングシステムの講習会の時には、業者の方が来て行いました。
また時には、海外に研修に行った医師などが研修をすることもありました。

勉強会の時間帯

大体平日水曜日か木曜日の14時~15時でした。

参加してみて

興味がある分野の場合はとても楽しかったです。
特に認定看護師の行う研修は、役に立つことが多かったですね。
看護の場ですぐに実践できるので、身に着けることもできました。

一番面白くなかったのは、機能評価を受けるための研修です。
病院としては機能評価を受けたいという希望が強く、環境整備からはじまり、あらゆる業務を機能評価に合格するために取り組んでいました。
でも現場で働く私たちには、あまり機能評価の意義が分からず、はじめは真剣に取り組むことができませんでした。
そのために研修も面白くなかったです。

今後参加したい勉強会

やはり勉強会は楽しい物には積極的に出たいですし、退屈なものは出たくありません。
もっと介護保険とかケアマネの勉強会も受けてみたいです。

実技も交えて学べてためになる

E.Gさん(女性40代)
透析室3年 病棟(泌尿器・腎内科)13年

47歳の正看護師です。
看護師経験17年目になります。
長女・長男がいる母子家庭ですが、子供は二人とも成人しており、長女は看護師として働いています。

勤務する病院

私の勤務する病院は、19床以下の有床クリニックです。
外来・外来透析・病棟の3部署があり、全身麻酔下での手術が週に2~3件・腰椎麻酔下での手術が週に5~7件・局所麻酔下での手術も週に1~2件あります。
手術患者は、1歳~90歳以上と幅広く、泌尿器がメインで、膀胱全摘術+尿路変更術やVUR防止術なども行われます。

今年の3月までは病棟(泌尿器・腎内科)勤務でしたが、4月から透析室に異動になりました。

勉強会の内容

勉強会といわれるものは、年間で20以上あります。
主に
院内感染や医療安全などの委員会が主催するもの
特定の術後の管理方法やストーマの取り扱い
腹膜透析の方法
外来検査の方法と目的
Drが主催する新しい手術の術式や疾患の説明
製薬会社が主催する新薬説明 です。

これ以外にも新人職員に対して1年かけて行う勉強会があります。
院内感染マニュアルの説明
血液透析と腹膜透析について
ストーマ装具の選択方法などです。

また数回に分けて行う勉強会に全て参加する事で、特定のケア(例えばフットケアの爪切り等)が可能となる勉強会や、院外の研修会に参加したスタッフによる伝達講習会もあります。

参加者

新人教育は毎年4月に入社したスタッフが対象です。
委員会独自のものは委員会のリーダー的役割のスタッフが、それ以外の項目に関しては、教育委員会のスタッフが担当を決めて行います。
それ以外の勉強会は主催した部署や人物が行います。

勉強会の時間帯

学生も参加できる土曜日の15:30~16:30か、比較的手術のない木曜日の15:30~16:.30で行います。

参加してみて

普段の業務では学ぶ事の出来ない、他部署で行われている看護について知る事が出来たり、日々の看護に行かせる内容が多いので助かっています。
資料に書かれていることを読むだけでは理解しづらい事も、実技を交えて学べるのでわかりやすいです。

今後参加したい勉強会

院外の講師を招いての講習会や褥瘡の症例発表、看取りについての勉強会を開催してもらえるといいなと思います。

知識が身につく

U.Uさん(女性30代)
脳外科6年、内科4年

31歳女性です。
看護師歴は10年になります。
急性期の総合病院に6年勤務し、その後結婚を機に退職。
現在は慢性期の総合病院に勤務して、4年になります。
出産をして現在は育児休業中です。
旦那と子供の3人で暮らしています。

勤務する病院

現在の病院は400床弱のところです。
救急病棟やICUは無く、手術も多くはありません。
リハビリや内科治療が主です。
私は内科病棟に勤務していました。
長期入院の方が多く、手足が不自由だったり、認知症の患者さんが多いです

勉強会の内容

新人が開催する勉強会、医師による勉強会、製薬会社による勉強会など様々です。

私は内科にいるため、新人看護師は化学療法や病態についての勉強会を開催します。
自分たちで調べたものをまとめ、先輩看護師にチェックしてもらったものを勉強会で発表します。

医師による勉強会では、それを更に専門的にしたものです。
看護師に分かっていて欲しいポイントなどを教えてくれます。

製薬会社による勉強会では、主に薬についてです。
ペースメーカーや心電図についての勉強会もあります。
この勉強会はお弁当が出る事もあります。

参加者

医師、薬剤師、栄養士、看護師が主に参加します。
教えている人は毎回変わりますが、主に看護師が多いです。

勉強会の時間帯

仕事が終わった17時から1時間くらいです。
製薬会社の勉強会は18時からある事もあります。
お昼のカンファレンスの時に30分程度の勉強会をする事もあります。

参加してみて

とても助かります。
だんだんと自分では勉強しなくなるので、勉強会を開催してもらうことで分かりやすく説明してもらえ、知識が身につきます。
医師から教わることで、更に知識を深めることができます。

今後参加したい勉強会

新しいことがどんどん増えているので、それを教えて欲しいです。
薬や治療を主に教わりたいです。

理解が深まる

K.Eさん(女性20代)
急性期1年

性別:女性
年齢:20代後半
職歴:公務員3年、看護師(急性期外科)1年
家族構成:夫と二人暮らし

勤務する病院

急性期総合病院の外科病棟です。
手術後の患者さんが回復していく過程が見ることができる外科病棟なら、やりがいも感じられるだろうと思い、外科病棟を選びました。

勉強会の内容

私が勤務していたのは外科病棟でしたが、消化器や呼吸器疾患、眼科や耳鼻科の手術患者も入院してくる病棟でした。
呼吸器疾患や眼科患者の手術症例は少なく、看護の機会も少ないため、それらの手術を行う医師に看護師が依頼し、勉強会を開催してもらうことが多かったです。

その他にも病院に在籍している皮膚・排泄認定看護師からストーマ装具についての勉強会、緩和ケア認定看護師からターミナルケアについての勉強会もありました。
また、病院全体として全職員を対象とした医療安全・感染対策の勉強会も開催されていました。

参加者

病棟で行われる勉強会では、医師から看護師に向けたもの、認定看護師から他の病棟看護師に向けたものがありました。

勉強会の時間帯

終業後、余裕を持って集まれる17:30ごろからの開催が多かったです。
質疑応答が続くと長引くこともありますが、おおむね1時間程度です。

参加してみて

とても助かりました。
自分の理解できるレベルの参考書を使って勉強しても、表面的な知識で終わってしまうからです。
しかし実際に手術を行っている医師から、手術の映像やレジュメを用いて勉強会をしてもらうととても理解が深まります。
分からない点をその場で質問できたり、他の看護師の質問から自分の分からなかった点を明確にできることも非常に有意義でした。

今後参加したい勉強会

患者さんの退院調整に関わることも多かったのですが、退院後の訪問看護や医療・介護保険制度が理解できず、スムーズに退院調整を行えなかったことがありました。
医療ソーシャルワーカーや訪問看護師から勉強会をしてもらえればよかったと思います。

まとめ

いかがでしたか?
勉強会についてインタビューしてみました。

全員が「勉強会は助かる」との回答でしたね。
専門的な事を実技を交えて教えてくれたりと、身に着つくことが多いようです。
積極的に参加して、ステップアップを目指しましょう!