看護師1年目。辛かったこと学んだこと新人時代の体験談4選

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看護師のみなさん、こんにちは。

突然ですが!みなさんの周りの1年目看護師さん、元気に頑張っていますか?
なぜこんな質問をしたかと言うと・・・
私がこの間、1年目さんに「辞めたいと思っている。」と相談されたからです。

プリセプターと合わない
精神的にキツい
そもそも看護師に向いてない気がする

他にも細々としたことを言っていましたが、大まかにこのような理由でした。

1年目といえばまだまだ新人で、わからないことも多いし辛いこともたくさんありますよね。
私もそうだったから、よくわかります!

そこで今回は、新人時代の話、特に辛かったことについて、看護婦さんたちに聞いてみました。
ぜひ読んでみてくださいね。

新人のときに辛かったこと

1年目はやることが多すぎる

G.Aさん(女性30代)
大学病院13年、総合病院病棟パート2年9か月

看護学校卒業後、13年大学病院に勤務していました。
その間に2人の子供を出産し、ママさんナースとして頑張っていましたが、上の子の小学校入学を機に退職。
現在は専業主婦生活をしています。

新人の頃働いていた病院

大学病院消化器内科病棟

新人の頃の入職理由

大学病院付属の看護学校に通っていて、実習にも行きました。
病院の雰囲気もわかっていたので、そのまま大学病院に就職しました。

辛かったこと

たくさんあります。
1年目の間は自分の仕事で精一杯にもかかわらず、新人が率先してナースコールや電話対応をしなければなりませんでした。
慣れない業務も多く、先輩に相談したくても、先輩も忙しくてなかなか相談できずに大変でした。
看護にも人それぞれのやり方があり、教えてもらったことを実践していても、他の先輩におかしいと怒られたり、納得のいかないことも多くありました。

申し送りをするのも恐怖で、1年目だけに細かいところまで突っ込んで質問する先輩がいて、答えられないとまた説教が始まるという繰り返しでした。
誰に申し送るのか、夜勤は誰と一緒なのかが重要で、毎月勤務表のチェックは欠かさずにしていました。

1年目の間は1番に病棟を出るということができないという、暗黙のルールがありました
たまに早くに業務が終わり、先輩に「何か手伝うことはありませんか」と聞いても「あと記録だけ」と言われ、何もすることがないまま病棟で時間をつぶすのがつらかったです。

先輩看護師さんとの関係

プリセプターは3年目の先輩で、色々と相談しやすかったです。
しかしチームリーダーの看護師が厳しくて、何か質問しても「勉強してきて。」とだけしか言ってくれず困りました。

毎日辞めたいと思った

毎日やめたくて仕方がありませんでした。
同期に愚痴をこぼしながら、なんとか1年目を乗り切りました。
2年目になるとすごく楽になりました。

アドバイス

1年目は立場も弱く、理不尽なことも多くあると思います。
2年目になれば先輩たちの目も新しい1年目に行き、かなり楽になると思いますので、1年の辛抱だと思って頑張ってください。

先輩に声をかけられない

H.Iさん(女性40代)
総合病院19年(小児科・婦人科病棟7年、外科・整形外科病棟2年半、眼科・小児科・耳鼻科外来10年)

新人のころからずっと今の総合病院に勤務しています。
部署は外来や病棟を3年ぐらいで移動して、今は耳鼻科外来で勤務しています。
子供は中学生と小学生の2人、シングルマザーです。
外来勤務なので夜は子供たちと過ごせるし、家事もできます。
今は自分のスキルアップよりも、子供たちのために仕事している感じです。

新人の頃働いていた病院

今と同じ総合病院で、小児科と産婦人科、眼科の混合病棟で勤務していました。
3交代でした。

新人の頃の入職理由

看護師になる前、総合病院で受付業務していました。
看護師さんたちの仕事を見ているうちに、もっと患者さんの側で働きたいと思い、看護師に転職しました。

辛かったこと

なかなか先輩に声をかけられなかったこと。
慣れてきて仕事の話はできても、プライベートな話ができなかったこと。
記録までを勤務時間内に終わらせることができなくて、毎日遅くまで残らなければいけなかったこと。

先輩看護師さんとの関係

看護師になったのが遅かったので、すぐ上の先輩も同期も年下でした。
初めのうちは先輩たちに質問しづらくて、同期に聞くのが精いっぱいでした。
先輩たちも年上の私に教えるのが、やりづらかったようです。

少し慣れてくると、1年上の先輩たちが(新人のころの)気持ちを一番わかってくれるとわかり、なんでも相談できるようになりました。
仕事だけでなく他の先輩たちのことも教えてくれたので、もっと上の先輩たちとも話ができるようになりました。
その先輩たちが私と歳が近かったせいか、すぐにコミュニケーションとれるようになり、仕事のこともなんでも聞けて、仕事自体も楽しくなってきました。

辞めたいとはあまり思わなかった

今日仕事に行きたくないなぁ・・とは毎日思いましたが、辞めたいというほどではなかったです。
ただドクターや先輩たちに理不尽な怒られ方をしたなど「やめてやる~」と愚痴ったことは何度もあります。

アドバイス

仕事や生活に慣れるまで大変だと思います。
でもそこで負けずに3年頑張ってください!
1日ではわからなくても3年たつと自分の成長を実感できると思います。
それに3年たたないと仕事の楽しさもわからないと思います。

点滴や処置などは経験すれば自然とできるようになります。
なので、はじめは出来なくてつらいでしょうが、気にしなくて大丈夫です。
それよりも看護師としての考え方や、患者さんとの接し方を学んでください。

それと大事なのは、異常をみつけ報告できることです。
あとは先輩たちがやってくれます。
五感をめいいっぱい使ってラウンドしてください。

あとは先輩たちをたくさん使ってください。
わからないことを質問したり、処置についてもらったり、聞かれて嫌がる先輩はいないと思います。
調べなくても情報をいっぱいもってるのは先輩たちです。
いろんな先輩たちをつかって、自分の知識にしてください。
看護師の仕事は楽しいですよ。

先輩からもドクターからも怒鳴られる

K.Eさん(女性20代)
耳鼻科・整形外科2年

大学病院の耳鼻科・整形外科で看護師をしています。
今年に入ってから、人手が足りないのと、新人教育のために二つ掛け持ちになりました。

新人の頃働いていた病院

大学病院の整形外科です。

新人の頃の入職理由

大学が病院付属だったので、そのまま就職しました。
大学を選ぶときも、病院が付属しているのを理由に選びました。

辛かったこと

先輩看護師が日々忙しくピリピリしていて、何か自分でもできることをしようとしては「勝手に何でもしないで!」と怒鳴られました。
ドクターからは「まだこんなこともわからないのか」と言われたり。
正直「まだ何もしっかりと教えてくれてないのに」と、不快な気持ちになりました。

診察室・治療室・手術室とポジションがあって、ローテーションで回るのですが、治療室にずっと置かれたことがあります。
今になって分かったことなのですが、注射が苦手な先輩がいて、自分(先輩)がやりたくなかったからと聞きました。

先輩看護師さんとの関係

先輩看護師は、優しい人もいましたが、キツイ人が多かったです。
先輩看護師たちが仕事をしやすいように、こちらが先に手配することを学びました。

辞めたいと思ったことも

夢だった看護師になり、やりたい仕事をしている喜びがありました。
しかし先輩看護師にキツク当たられることも多く、そんなときは辞めたいと思ってしまいました。

アドバイス

毎日忙しく、人の死にも携わる仕事なので、きついこともあると思いますが、
とてもやりがいのある仕事なので一緒に頑張りましょう。
先輩看護師については配属される科によりますから、自分だけしっかりと仕事をしてれば問題ないと思います。

新人時代に学んだこと

タイトル入力

I.Yさん(女性40代)
小児科5年、内科2年、整形外科2年

これまで小児科の経験がいちばん長く、その後に内科や整形を経験してきました。
その間に臨床指導者や看護研究などにも参加してきました。
現在は子育てのために休職中です。

新人の頃働いていた病院

総合病院の小児科

看護の状況

小児科に就職して3カ月がたったころに、初めての患者さんの臨終に立ち会いました。
その患者さんは小児科といってももう20歳の男性。
先天性の病気から小学校の時には植物状態となり、その後は病状の悪いときもありましたが、何度も危機を脱してきたという患者さんでした。

その生命力にはいつも感心させられていたのですが、その患者さんが肺炎を起こしたのです。
もともと経鼻挿管はしていましたが、段々呼吸状態が悪化し、SPO2も低いながら状態を2日位維持。
家族の希望もあり延命はせず、そのまま日勤のみんなに見守られる中、旅立っていきました。

学生の時に見た臨終の時は、救急カートを搬入し、呼吸器を取り付け心マをし、というフルコースでした。
就職してか、らそんなことが出来るかしらとずっと思っていました。

しかし病歴が長い患者さんで家族の覚悟も出来ていたので、とても静かな臨終の場面だったと思います。
そのためにちょっと意外でした。
このような場では医師も看護師も入る隙間がありません。
ただ家族、患者を見守るだけだったので、なんと無力なんだろうと思いましたが、これも看護の1つなんだなと思いました。

学んだこと

小児科というのは小児がいるだけではありません。
時に小児の時からの病気を持っていて、成人になってからも小児科の先生の診察受けていることもあります。
また入院患者も小児科の対象外ということもあるので、成人に対する看護も学ばなくてはいけないと感じていました。
また病歴が長い人の中には、延命をしたくないと思っている家族もいます。
医師との話し合いや同意も必要ですし、終末期の看護をどのように行っていくかということを考えていくうえで良い経験になりました。

アドバイス

看護師になって臨床の場はいつまでたってもつらい物だと思います。
でもそれを避けて通ることはできません。
そのために経験を積んでいくことも大切だと思います。

まとめ

いかがでしたか?
やはり新人さんには辛いことが多いようですね。
日々の勉強も必要、病院内での人間関係もありますし、体力も使います。

1年目が辛いのはみんな同じです。
それを乗り越えて経験を積んでいくうちに、出来ることが多くなっていきます。
そして仕事が楽しくなってきたという話はよく聞きますね。

それでもあまりに辛いようならば、転職するのも一つの手です。
どうせ仕事をするならば、少しでも楽しくできるところを探しましょう。