今日もトラブルに巻き込まれてしまった看護師さん、本当にお疲れさまです!
人が集まるところに、必ずといってもいいくらいあるもの。
そう、トラブルです。
看護師さんの周りにも多いですよね。
そこで今回は、患者さんやスタッフ間でのトラブルを経験した看護師さんにお話を伺いました。
病院というちょっと特殊な空間だからこそのトラブル。
ぜひ参考にして、みなさんもトラブルを乗り切ってくださいね。
患者さんに関するトラブル
無理をして車いすに
T.Uさん(女性40代)
小児科5年、内科2年、整形2年
看護師経験は、約10年間あります。
すべて病棟勤務で、夜勤もこなしていました。
勤務していた病院
整形病棟にいた時の出来事です。
経験したトラブル
骨折で手術を控えた患者さんがいました。
内服の関係ですぐに手術を受けることが出来ず、待機をしているところでした。
徒手整復をしても痛みが強いようで、ナースコールが頻回。
そして訪室すると「家族に電話をしてくれ。」と言われ、その都度電話をしていました。
しかし家族も夜間の付き添いで、日中は疲労困憊。
「今は行けないです。」という家族の返事がありました。
その返事を患者さんに伝えても、なかなか納得してもらえませんでした。
そして頻回なナースコールが止まったなと思ったら、なんとその患者が車いすで病室から出てくるところ。
これまで介助で車いすに乗せたことはありましたが、医師の指示でも車いすはOKだけれど、看護師見守りの上、患肢過重不可という指示があったのです。
それを無視して自分で車いすで出てきたのです。
助手がすぐに発見して、そこで転倒なく止めることが出来たのですが、本当に驚きました。
相談相手
すぐに師長に報告しました。
また担当医にも連絡をしました。
病院や上司の対応
医師は病室に様子を見に来て、問題がないことを確認しました。
患者に対しては、自分で勝手に車椅子に乗らないようにと、再度注意していました。
師長は患者さんの家族に電話をし、ソーシャルワーカーにも連絡をして、病棟で家族と面談をすることになりました。
「手術前の大切な時期であるし、患者が不安定になるもの納得できる。
ただ事故につながるようなことがあっても困るので、誰か付き添いにつくか、無理なら数日だけヘルパーを雇うなどした方が良い。」
と、話し合いが行われました。
結果、家族の誰かが交替で、手術まで付き添うことになりました。
辞めたいと思ったこと
この件に関しては、大事な事故に至らなくてよかったです。
インシデント報告だけで、おとがめなしでした。
でもこれが患者さんが転倒していたりり、アクシデント報告だったりしたら、辞めたいと考えたかもしれません。
アドバイス
患者さんは何をするか予測不能です。
何をするにも早期発見、用心をした対処が大切だと思います。
セクハラをしてくるおじいちゃん
H.Yさん(女性20代)
一般外科病棟5年、人間ドック2年
看護歴7年、一児の母です。
子供はまだ小さいですが、保育園に入れて仕事をしています。
勤務している病院
地方のとある総合病院です。
経験したトラブル
入院予定の80歳台の患者様でしたが、以前からセクハラしてくると先輩看護師のなかでも有名でした。
私がその患者様の入院当日の担当になったのです。
すごくニコニコされていて、穏やかなおじいちゃんという印象を受けました。
しかしたまにニヤリと、女性にとっては気持ち悪い表情を見せるのです。
血圧を測る時に、私の腕をまじまじと見ていて「若くて弾けそうな腕してるね。」と言われました。
また座位から立位時に介助をすると、抱きついてきたり、お尻を触られたりと、セクハラされました。
辞めるよう、やんわりと言いましたが、まったく聞いていないんです。
この患者様に限らず、セクハラしてくる患者様は時々います。
正直不愉快ですが、我慢しているのが現状です。
相談相手
同期や先輩看護師に話をしました。
セクハラ常習犯といった患者様なので、上手く流してとアドバイスされました。
病院や上司の対応
以前からセクハラしてくることで有名な患者様でしたので、やっぱりいう感じでした。
「まだまだ元気でよかった、よかった。」と笑い話になっていました。
やられた当事者(私)は腹立たしい気持ちでいっぱいでしたが、患者様が元気なのが1番ということのようです。
辞めたいと思ったこと
セクハラは許せないことですし、本当は我慢もしたくありません。
ただ、セクハラが原因で辞めたいと思ったことは1度もないです。
アドバイス
看護師をしていると、病める人と関わる機会が多いです。
患者様は入院生活という拘束がある生活のなかで、気が滅入ってしまうこともあります。
患者様と関わる時間が長いのは看護師なので、看護師間で情報を共有し、患者様のことを把握しておくことが大切です。
患者様の中にはしてはいけないことをしてくる人もいますし、何も言わなければエスカレートしてくることだってあります。
されて嫌なことは、その場できっぱりと言うことが自分の身を守ることになると思います。
また、「仕事は仕事」と割り切ることも必要かと思います。
スタッフ間に起きたトラブル
泥棒騒ぎに遭遇
M.Tさん(女性30代)
急性期総合病院6年、慢性期総合病院4年
31歳女性、看護師歴10年です。。
急性期の総合病院に6年勤務し、その後結婚・転居を機に退職。
すぐに慢性期の総合病院に転職、4年勤務しています。
現在は育児休業中。
夫と子供の3人で暮らしています。
勤務している病院
現在の病院は400床弱のところです。
救急病棟やICUは無く、手術も多くはありません。
リハビリや内科治療が主です。
私は内科病棟に勤務していました。
長期入院の方が多く、手足が不自由だったり、認知症の患者さんが多いです。
経験したトラブル
古い病院のため、セキュリティーが甘いです。
スタッフの更衣室は誰でも出入りが出来るし、田舎のためかロッカーに鍵をかける人は少ないです。
でも私は鍵をかけるようにしていました。
ある日、同僚の私物が無くなる事件がありました。
高価な靴だったのですが、それが勤務が終わって帰ろうとした時にロッカーから無くなっていました。
その次の日には、他のスタッフのブーツが無くなっていました。
2人とも鍵はかけていませんでした。
私自身は初めての経験でしたが、過去にも何度か物の紛失騒動があったそうです。
相談相手
師長に相談したり、看護師同士で話をしました。
私は鍵をかけるように意見しましたが、それでもかけていないスタッフが何人かいたようです。
月のカンファレンスでも話題になり、みんなで自己管理を徹底するように話し合いました。
病院や上司の対応
警察に連絡し、現場検証が行われました。
その後、ある病院関係者のやったことだとわかりました。
病院内にはスタッフはもちろん、業者さん、患者さん、誰でも入ることができます。
なので、更衣室自体に鍵を設置して欲しかったのですが、古い病院のため出来なかったようです。
しかし更衣室の前に監視カメラが付けられました。
辞めたいと思ったこと
私は自己管理をきちんとしていたので、被害はありませんでした。
しかし不安がないわけではありません。
本音はこんな事が起こる職場は嫌ですが、他に働く場所もないため仕方がありません。
アドバイス
自己管理をしっかりすることです。
鍵をかける、高価な物は持っていかない、財布に大金を入れて持っていかないことですね。
まとめ
いかがでしたか?
困った患者さん、困ったスタッフ、色々な人がいますね。
どんなに言動に注意をしていても、トラブルに巻き込まれてしまうことがあります。
被害を最小限に抑えて、気持ちよく看護の仕事がしたいですね。