ママナースはどうやって仕事と育児をこなしている?4人の両立方法

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子育てしながらのお仕事。
多くの女性が経験することですが、どの職種でもなかなか大変ですよね。

看護師さんも例外ではありません。
人によっては独身時代と変わらず、夜勤まで頑張る人も。

そこで今回は子育て中の看護師さんにインタビューしてみました!
どう仕事と子育てを両立しているのか?
さっそく聞いてみましょう。

「お互い精神」で雰囲気がいい

H.Mさん(女性30代)
総合病院2年、クリニック7年

夫、子供2人と暮らしています。
少しブランクがありながら、働きやすそうなクリニックを見つけ現在7年目になります。

働いている病院

透析室があるクリニックです。(3部制)

協力者

日中は保育園、祝日は夫や私の両親がみてくれます。

子供を預けている所

託児所がないクリニックなので、市の認可保育園に預けています。
時間は7時から18時まで、日曜祝日は閉園しています。

体調不良の時

両親が一番目の連絡先になっていますが、無理なら私がお迎えに行きます。

夜勤はありませんが、3部制なので23時までの遅い勤務や、残業がある日も両親にお願いしています。

職場の理解

雰囲気も人間関係も、総合病院時代とは比べ物にならないくらいでいいです。
休んだり早退したときは「お互いさま精神」でみんなで協力しながら働いています。
保育園から電話がかかってきただけで(ちょっとした用事の電話の時でも)、「熱でたの?帰っていいよー。」と言ってくれて、本当に理解のある職場だと思います。

そんな優しさに甘えすぎることのないように、自己管理や家族の体調管理を徹底したいと思っています。

ママナースにアドバイス

夜勤をしながら働いているママさんも多いですが、私は子供たちと一緒にお布団に入りたいという思いから、夜勤や残業の少ない職場を選びました。
でも夜勤もして、バリバリ働きたい気持ちもよくわかります。
そういう方は託児所付きの病院が良いですよね。
何かあったらすぐに駆け付けることができますし。

どこを重要視するかは人それぞれです。
働いてから後悔のすることがないよう、勤務先選びは慎重に行った方がよいかと思います。

家族が協力をしてくれそうならば、ぜひお願いしてください。
協力者がいるととても心強いですよ。

職場の理解は少ないけれど

R.Mさん(女性30代)
総合病院内科5年、総合病院内科6年

3歳の子供と夫の3人暮らしです。
都内の病院に転職して6年になります
キャリアアップをしたい気持ちもありますが、子供が小さく手のかかるうちはフルタイムで働くだけで精一杯です。
今は目の前の仕事と育児を両立させることだけに集中しています。

働いている病院

300床ほどの中規模病院

協力者

夫と義母

子供を預けている所

都内の保育園です。
区の病児保育と、民間の病児育児サービスにも登録しています。

体調不良の時

大体は私が休みます。
保育園に行けないと前日の時点でわかっている時は、義母に来てもらいお世話をお願いすることもあります。

勤務中にお迎えの電話があった時は、私が早退して迎えに行きます。
区の病児保育にも登録していますが、区全体で30人ほどしか預かる枠がなく、当日キャンセル待ちになっていて預けられないのが現状です。

一番大変なこと

通勤時間が片道1時間かかり、行きも帰りもかなり混むので通勤だけで疲れます。
帰宅してからすぐに夕食を作って子供に食べさせ、お風呂、洗濯、寝かしつけまで、毎日がバタバタのまま過ぎていきます。
仕事中もですが家に帰ってからも座っている暇がないので、かなり足がむくんで辛いことです。

職場の理解

同じく保育園に預けている、預けていた同僚とは「お互いさま」という雰囲気ですね。

独身や祖母世代の看護師たちの理解は、残念ながらあまりないと感じています。
皺寄せばかりでメリットがないので、仕方ないと思います。

ママナースにアドバイス

子育てしながら働くのはけっこう大変なので、周りの協力なしでは仕事と育児の両立はかなり困難です。
時々やめたいと思う時もありますが、仕事で色々な人と会話をしていると、子育てのストレスが多少は解消されます。
また子供と離れている時間がある分、一緒にいるときは優しくなれます。

まずはどれくらい周囲の協力が得られるのかはっきりさせましょう。
そのうえでどれくらいの働き方なら続けていけそうか考えて、できるだけそれに合った職場を選ぶことが大事です。

キャリアアップに悩む人もいますが、子供に手がかからなくなってからでもキャリアアップすることは可能です。
働き続けていくことが重要だと思います。

ママ看護師には働きやすい職場です

E.Mさん(女性30代)
手術室5年、リハビリ病院3年

看護師経験9年目、2才男の子のママです。

働いている病院

回復期リハビリ病院

協力者

どうしても自分が都合悪いときは実母に頼ります。
夫は朝早く夜遅くに終わる仕事なので、お迎えなどはお願いできない環境です。

子供を預けている所

病院の託児所に預けています。

体調不良の時

病児保育がないので、37度前半の熱が出ると、託児所からすぐに病棟へ呼び出しの連絡があります。
朝の時点で体調が悪そうなときは、あらかじめ師長さんにその旨を伝えておきます。
そうすると自分の受け持ち患者さんの記録や処置などできるところまでして、難しい所は他のスタッフに引き継ぎをして帰らせてもらっています。

他の病院では難しいかもしれませんが、今の職場はママナースが働きやすいと思います。

一番大変なこと

回復期なので、患者さんの状態は比較的落ち着いているのですが、急変が起こったときの対処に慣れていないスタッフが多く対応に追われます。そのような時は、当然残業になってしまいますので託児所へのお迎えも遅れてしまい延長保育になることもあります。あとは腰痛が大変です。子どもが抱っこをせがむのてすが、病棟では100キロを超えた麻痺のある全介助の巨漢の患者さんの移乗を一人でしなければならないなど、結構体力勝負で勤務後は腰にきます。

職場の理解

ママナースが多いので、子供の熱などで急にお休みしてしまう人もやはり多いです。
ただ今の部署の日勤帯は、リーダーや部屋持ちもないフリーのナースがいるので、スタッフの人数は割と確保されています。
そのため急にお休みになった場合でもフォローできる仕組みになっています。

前にいた手術室では一度手術に入ってしまったら、子どもが体調不良でも出られない先輩ナースもいました。
それに比べると今の職場は、大変恵まれていると思います。
中には「また今日も?」と嫌味を言うナースもいますが、気にしないことが一番だと思って流しています。

ママナースにアドバイス

私の職場はママナースにとって働きやすいところです。
でもそれに甘えているわけでは、決してありません。
通常業務のときにきつい仕事を率先してやるなど、急な休みや早退に備えて、日頃から信頼を得られるよう頑張っています。

休みづらい・早退しづらい病院であっても、普段のやる気や態度によって、周りのナースの目は違うと思います。

両親に頼って切り抜ける

Y.Uさん(女性30代)
総合病院7年内科病棟

会社員の夫と幼い子供を2人育てている母親です。
内科病棟で勤務しています。
最近は高齢者が多いので、時期によっては療養病棟のような状態です。

働いている病院

総合病院の内科病棟勤務です。

協力者

会社員の夫
看護師の実母
肉体労働の仕事をしている実父

子供を預けている所

市内の保育園に通わせています。
日祝は休み、土曜は希望者のみなので、都合がつかない土曜はたまに利用しています。

体調不良の時

その時に休める人や、早く切り上げて帰れる人に頼りながら、そのピンチを切り抜けています。
シフト制である私や実母は、融通がなかなかききません。
比較的調整がしやすい仕事の夫や実父に頼ることが多いです。

一番大変なこと

まだまだ仕事が残っているにもかかわらず、それを丸投げして子供のもとにいかねばならない時があります。
長引く経過にそれからのシフトが皆崩れて、同僚に多大な迷惑をかけてしまうことが申し訳ないです。

時間の使い方を間違えるとイライラがたまり、次の日も疲れ果てたまま仕事にいくというときは大変だと感じています。

職場の理解

あまりないと感じています。
年配ナースに嫌みを言われるのは日常茶飯事です。
「自分たちは何が何でも仕事を優先してきた、それに比べて今の若い人は・・・。」と。

今は核家族が多く、女性が仕事と家事や育児を両立する大変さはあまり理解されていないように感じます。
子育て中の母親が安心して働けるように、人員をもう少し余裕をもたせた配置にしてほしいとつくづく実感します。

ママナースにアドバイス

子育ての期間は決まっています。
これから先、仕事ばかりで子供に恨まれる人生や自分に後悔する人生よりも、納得できる生き方を選択すべきと思います。

そうは思っていても、私も含めて子育てだけしていればいいとはいきません。
生活していかなければならないし、子供たちの教育費も必要です。
周りを上手に頼って、仕事と育児を両立していきたいですね。

まとめ

いかかでしたか?

今回の先輩ママナースたちは、家族に協力してもらい頑張っている人が多いですね。
周りの協力なくしては、仕事と育児の両立はなかなか難しいのが現状のようです。

看護師に限らず働くママにとって「子供の体調不良で休む」ことは、どうしても避けられないこと。
たとえ職場の理解があったとしても、迷惑をかけることは確実ですし、心苦しいですよね。

周りに気持ちよく協力してもらえるよう、普段から信頼を得る行動を心掛けることが大切です。