急性期の病院へ転職したい看護師に贈るQ&A!!

クリニックで勤務をしています。急性期病院に転職を考えています。

急性期の病院に興味があります。どんな病院ですか?

急性期病院は、急性疾患や慢性疾患の急性憎悪などで緊急な状態にある患者さんが入院し、手術や検査など高度で専門的な医療を提供する病院です。

クリニックからの転職は可能ですか?

はい。可能です。
ただ、集中力・精神力・判断力が必要になってきます。臨機応変な対応も必要ですので、経験や実践力が求められます。

当然ですが、看護師にとって、肉体的・精神的に大変な職場でもあります。
しかし、最近では、残業を減らす取り組みや業務分担が進んでいる病院が多くありますので、転職先としても人気があります。

急性期病院で働くために重要なことは?

急性期の患者さんの状態は不安定ですので、きちんと患者さんの状態を把握することが重要になります。

また、医師から病状の説明や治療方針について説明があった時、患者さんや家族は、その場ですぐに理解できなかったり、治療方針の決断ができないことがあります。突然の入院で、患者さんや家族はパニック状態になっていることが多いので、そういう患者さんや家族を守ることも急性期病院の看護師の大切な役割です。
さらに、診療科が複数になることもあるので、他職種のスタッフともチームワークをとることも重要です。

急性期病院に勤務するメリット・デメリットはありますか?

メリットは
・勉強会や研修が多いのでスキルアップできる
・やりがいを感じる
・短期間で数多くの症例の経験を積むことができる
・常に緊張感、活気があり、職場の雰囲気がいい

デメリットは
・労働環境がハード(残業が多い・夜勤がある・急変対応なども多い)
・患者さんとじっくりと関わることができない
・プライベートが少ない

このようなことがあります。

急性期病院はかなり忙しいですか?

はい。忙しいです。
急変対応や救急搬入などもありますので、残業や休日出勤、夜勤なども多く、休日も勉強会やセミナーなどがあり、なかなか休みをとれない看護師さんもいます。

しかし、最近では、看護師の確保に向け、残業を減らすための業務分担や、院内に保育所を設置して、子育てが必要な看護師の受け入れ体制を整えたり、病院側も看護師に長く勤めてもらえるように、労働環境の改善に努めています。

やりがいはありますか?

スキルアップにつながる、やりがいはあります。
なぜなら、急性期病院の看護師は、退院する患者さんを見送ること、患者さんを助けたと実感できること、看護技術をしっかり身につけられることができるからです。

急性期病院はどんな看護師さんが多いですか?

業務の特性上、独身で時間も体力もある若い看護師さんが多いです。

また、認定看護師の取得を目指したい、数多くの症例経験を積みたい、活気のある職場で働きたいなどの理由で、急性期病院を選ぶ看護師さんも増えています。
しかし、時間に縛られることが多いので、家庭を持っている看護師さんには、厳しいかもしれません。
ただ、託児施設がある急性期病院も多く、子育て支援のための制度を設けている病院もあります。

給料・勤務体制はどのようになってますか?

看護師の平均年収は472万円です。月収だと約33万円、ボーナスが約78万円となっています。
急性期病院の看護師の給料は平均よりも数十万円~100万円程度高い傾向にあります。
勤務時間は2交代・3交代勤務の病院が多く、休日は週休2日シフト制のところが多いです。

なぜ、給料が高めですか?

忙しいので、残業や夜勤が多く、残業手当や夜勤手当がつくからです。
給料アップを狙うなら、規模の大きな病院、都会にある急性期病院がおすすめです。

急性期病院に転職する際の志望動機はどうしたらいいですか?

スキルアップしたい気持ちをアピールするといいです。前向きな志望動機以外は、自分からあえて話す必要はないです。

急性期病院の求人は多い?

看護師の勤務先の中で最も求人が多くなっています。
急性期病院は、人手不足のため、即戦力となる経験豊富な看護師や、向上心がある若手看護師を必要としています。
ハードな職場として知られている急性期病院ですが、自分のスキルを高めたい、しっかりと基本を身につけたいという志望動機で急性期病院の看護師を目指す方が多くなっているからです。

スキルアップ・キャリアアップを目指すなら急性期病院?

急性期病院で働くことが、1番の近道となるでしょう。
急性期病院は、教育体制が充実しているので、スキルアップ・キャリアアップするための環境は整っていますし、確実に給料アップにもつながります。
急性期病院の中でも給料が高いところへ転職したい看護師さんは、転職サイトの利用がおすすめです。

なぜなら、たくさんある急性期病院の中から、給料が高めのところ見つけることができるからです。
また、認定看護師の資格取得支援制度など、キャリアアップを応援してくれる病院が多いです。

急性期病院は、忙しい中にも成長していく自分を実感できます。
若い時期に急性期病院勤務を経験しておくと、将来的にどこの病院勤務になっても役立つでしょう。