私は、看護師になってから色々な質問を受けました。
「給料、いくらくらいもらってるの?ボーナスは?」
これ、結構聞かれます(笑)
そして「看護師ってなんか大変そう・・・」
これも言われませんか?
そう、お察しの通り、大変なんです!
人によって、その大変さはさまざまです。
疲労だったり、人間関係だったり、仕事内容だったり・・・
そこで今回は3人の看護師さんに「大変だったこと」を聞いてみました。
その大変さから転職を選んだ看護師さんもいるようですよ。
ぜひ参考にしてくださいね。
医師のワガママに振り回される個人病院
R.Gさん(女性40代)
個人病院 13年
40代女性
夫、子供2人と暮らしています。
病院について
耳鼻科の個人病院です。
勤務して13年目です。
大変だったこと
個人病院で多いのは、医師のわがままにふりまわされることでしょうか。
「もう今日は診察はしたくない」「明日から3日間くらい休む」などと、直前に言い出す先生がいます。
患者さんが多くて、時間内に診察が終わらず、看護師に八つ当たりすることなどはしょっちゅうです。
看護師であっても子供をあやす保母さんのような、広い心と忍耐力が必要になります。
また患者さんに対して困るのは、血管が出なくて、採血や点滴が行えないこと。
総合病院だと「ツワモノ」ともいえる、どんな血管にもいれてしまうプロがいたりしますよね。
私の勤める個人病院では、看護師自体も少ないですし、特別上手な人がいませんでした。
(もちろん基本的なことはできますよ。)
何度も刺して、患者さんを怒らせたりして泣きそうになることもあります。
相談相手
院長関係のことは、師長と院長の奥様に相談しています。
普段の業務に関することなどは、休憩時間などに同僚と話すことが多いです。
解消方法
院長のわがままに関しては、奥様が登場すれば解決することが多かったです。
採血や点滴についてはどうしてもダメだった場合、医師にお願いしていました。
最近、上手な看護師さんが新しく入ってきたので助かっています。
アドバイス
どんなに素晴らしい病院であっても、まったく問題がないところはまずありえません。
まずは解決策を模索してみてください。
事態の深刻さによっては、同僚だけでなく、信用できる上司に相談しましょう。
個人病院は、総合病院に比べると問題が少ないと思います。
総合病院勤務の友人看護婦がいますが、いつ会っても心身ともに疲れています。
うつ病で退職した同僚がいるとも言っていました。
大変すぎて病気になるくらいなら、個人病院に転職もありです、おすすめですよ。
総合病院は拘束時間が長くて、体がボロボロ
S.Sさん(女性20代)
総合病院脳神経外科病棟7年勤務
総合病院に勤務し、脳神経外科に7年勤めていました。
プリセプター、委員会活動、看護研究、チームリーダーなど役割がありました。
中堅看護師として後輩からは相談、先輩からは愚痴があり、間に挟まれる毎日でした。
病院について
総合病院で第三次救急まで行っており、急性期に特化している病院です。
私は脳神経外科病棟で、7年間勤務しました。
大変だったこと
経験年数もあり、その日のスタッフが少なければ多くの業務が自分に回ってきました。
普通であれば7人の患者のところ、多いときは15人など倍の人数を見ていました。
月の残業は20時間以上あり、定時で帰れることなんてほとんどありません。
休みの日や夜勤明けの日、入りの日でも、勉強会や委員会活動での集まりがあります。
拘束時間は本当に長かったです。
ON/OFFを売りにしている病院でしたが、実際は全く区別ができていませんでした。
家に帰っても仕事や勉強、夜勤の時は仮眠の時間を削って仕事をすることもあり、体はボロボロで疲れが取れない毎日でした。
相談相手
同期や仲の良かった先輩に相談をして、愚痴を言い合ったりしていました。
特に解決することはありませんでしたが、ストレスの発散にはつながっていました。
けれど仲が良い先輩でも、仕事の往復や休みの日にも連絡があり、嫌気がさすこともしばしばありました。
解消方法
7年間勤務した総合病院を退職しました。
疲労で体調を崩してしまったからです。
辞める前に「後輩が先輩に対して思っていること」、逆に「先輩が後輩に対して思っていること」をそれぞれ伝えました。
そのまま言ってしまうとトラブルになるのは目に見えているので、やんわりとですが。
少し休養後、現在は日勤のみの契約で、別の病院で働いています。
アドバイス
仕事をしていく上で、上下関係や残業は仕方のないことかもしれません。
けれど自分の人生は一度ですし、残業ばっかして稼いでいても
お金の使い道はなくなんのために働いているのか分からなくなることがあります。
私は時間とお金、両方手に入れるのは諦め、時間を取りました。
体力的に疲れないところへ転職、定時で勤務終了、結果プライベートが充実した毎日を過ごせるようになりました。
自分の体を一番に考えてあげて下さい。
仕事も勉強も!時間が足りない
E.Rさん(女性20代)
急性期の大学病院6年
現在28歳、在職中に結婚し、最近退職しました。
もともと通っていた大学の付属の大宇病院に就職して、経験は1つの科のみです。
病院について
東京都内の大学病院です。
大学卒業後の6年間勤めました。
消化器外科病棟です。
大変だったこと
外科の病棟なので、もともと忙しく業務量はとても多かったです。
もちろん夜勤がありましたし、日勤の業務開始は8時、帰宅は20時過ぎがあたりまえの生活でした。
1年目から3年目までは自分で覚えることも多く、必死に勉強をしました。
本当に時間が足りなかったです。
あとは先輩の機嫌によって怒られたり、怒られなくなったり。
先輩同士の雰囲気が悪いこともありました。
徐々に指導的立場になってくると、後輩への指導が大変でした。
業務量が多い病棟でそれぞれが忙しいのに、できない子が多いとみんなイライラしてくるんです。
注意しても直す気がないような発言をしてくる子もいて、間に挟まれてどうしたらよいか困ったこともありました。
相談相手
やっぱり悩みを相談していたのは同期です。
同じ現場にいるので共感できることが多かったのと、お互いに愚痴を言うだけでもスッキリしました。
彼に話をしたこともありますが「看護師は言葉がきつい」とか、色々言われてしまいました。
あんまり共感してもらえなかったので、深い話はしなくなりました。
解消方法
悩んだときはストレスをためず、友達としゃべって発散しました。
好きなもの買って、お酒飲んで、美味しい物を食べて!!
その後、病院を辞めました。
退職したらそんなに色々しなくてもよくなったので、職場でのストレスは大きかったんだと思います。
ちなみに・・・
病棟を辞めたのは悩みがあったからではなく、結婚してライフスタイルと合わなくなったからです。
ずっと大学病院で働いていれば、これからも安定した収入を得られることができたでしょう。
しかしそれでは家のことは何もできなくて、家庭崩壊しちゃうと思ったので。
私は家庭も仕事も両立していきたいと思い、職場を変えて頑張ろうと思いました。
違う経験も積みたいと思っています。
アドバイス
なんといっても、人間関係がとても大事な仕事だと思います。
苦労することも多いと思いますが、あんまり周りに振り回されすぎず、少し客観的に周りをみると私は楽になりました。
女性っていくつになっても噂もするし、誰かの悪口を言い合ったり、面倒くさいと感じることが多いです。
適度に距離を置くと、一喜一憂しなくなります。
あとはストレスをためずに好きなことをしてください!
まとめ
いかがでしたか?
看護師は大変、そう言いきっちゃいます!
そして大変さから、体を悪くする看護師さんも多いようですね。
そのまま働いていたら、看護される立場になってしまうかも・・・
そうなる前にその大変さを解消する方法を探しましょう。
転職して心機一転!という道もありますよ。