腎臓内科へ転職したい看護師に贈るQ&A!!

腎臓内科へ転職を考えている看護師のみなさんこんにちは!

腎臓内科に関するQ&Aを書いてみました。
腎臓内科を知るきっかけになれば幸いです。

腎臓内科に転職したいと考えています。仕事内容は、一般の内科とどんな違いがありますか?

腎臓内科と一般内科の一番の違いは、病院内で長時間の治療を受ける患者さんが多いことです。

腎臓内科では慢性・急性の腎炎、あるいは糖尿病などが原因で起こる腎疾患を扱います。
慢性腎疾患の患者さんには血液透析が必要ですが、透析は標準で1回4時間、長い方では7時間かかる方もおられます。

透析は、患者さんにとって大きな負担を与える治療でもあります。
透析中のバイタルチェックは当然ですが、苦痛や不安をやわらげるための接し方が、腎臓内科の看護師の大切な仕事になります。

都心から地方へ移ります。地方でも募集はあるでしょうか。

地方でも腎臓内科を扱う病院・クリニックは多く、それだけ募集もたくさんあります。
日本の透析患者さんの数は現在32万人を超えており、腎疾患を抱える方の数はそれ以上です。
透析患数の増加が緩やかになっているとはいえ、まだまだ需要は高いです。

腎臓内科を設置する病院には、国公立など大手の総合病院はもちろん、専門外来のクリニック、また一般内科と腎臓内科を併設しているクリニックなどがあります。

都心から移るとお給料は下がりますか?

やはり給与面での地域差はあります。
都心の病院から地方の病院へ移った場合、収入額はどうしても下がってしまいます。

しかし公立の病院では地域差をなくす手当てが付きますから、収入を減らしたくないと考えるなら、公立の病院がお勧めです。

また診療内容に役立つ資格を取ることで手当てを補うこともできます。

腎臓内科ではどんな資格が有利でしょうか。

腎臓内科の看護に関わる資格には、「透析療法指導看護師」「透析看護認定看護師」「透析技術認定士」があります。
腎臓内科では医療機器の扱いが多くなることから、「臨床工学技士」の資格取得を考える看護師もいます。
実際にどんな資格に手当てがつくのかは病院により違いがあるので、転職する際にはしっかり確認しておくといいでしょう。

クリニックの腎臓内科では夜勤はないのですよね?

クリニックの診療形態により、夜勤がある場合もあります。
以前は腎臓内科では夜勤がないと言われていましたが、最近ではオーバーナイト透析の導入などで、夜間にも治療を行っているクリニックがあります。

中には夜勤専従の看護師を募集している病院・クリニックもあり、こちらはお給料も高めです。
夜勤をしない働き方をしたいという希望であれば、夜間の透析を行っていない病院を選べば問題ありません。

働き方を選べそうで安心しました。透析機器の扱いに慣れていたほうが転職には有利ですか。

転職時に全てを熟知している必要はありません。
しかし、実際の業務では、透析に使われる機器の知識と操作は必須です。

患者さんや一般の人々の間には、いまだに透析の治療に対してマイナスのイメージが残っています。
それを取りのぞくためにも最新の機器や療法を導入している病院が増えています。

新しい医療機器の操作を覚えるのが苦手という人には、少し厳しい職場かもしれません。
透析機器の操作や看護手技を解説する専門の本も出版されていますから、自分で技術を学ぶこともできます。

機器操作ばかりで単調な職場だと聞いたことがあります。やりがいを感じにくいのではないかと心配です。

機器操作が多いため、ルーティンな作業になりがちと思われるようですが、腎臓内科は決して単調な職場ではありません。機器操作のミスは許されませんし、穿刺などの手技も問われます。

腎臓疾患を持つ患者さんには、糖尿病をはじめ、他の疾患を併発している方が多く、そのような病気に対する知識も必要です。

クリニックによっては在宅透析などの新しい療法を実施している所もありますし、そうでない病院でも、患者さんが新しい治療法を看護師に相談することがあるからです。

透析は長期にわたる治療ですから、患者さんもたくさんの知識を身につけています。
相談を受けたとき、患者さんが納得できる返答をすることで、患者さんとの信頼関係が生まれます。

患者さんのニーズに応え、生命予後とQOLの向上に適切な助言・対応をすることで、看護師としてのやりがいを見いだせるのではないでしょうか。