看護師が悩む人間関係・・・巻き込まれてしまった体験談5選

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看護師のみなさん、こんにちは!

どこの世界にも人間関係のトラブルはつきもの。
もちろん看護師さんも例外ではありません。
当事者でなくても、巻き込まれてしまったことはありませんか?
たとえ転職が成功したとしても、トラブルはいつ起こるかわかりません。

そこで今回は「VS方式」のトラブルを5つ紹介します。
この記事を読んでいつかくる(かもしれない)トラブルに備えて、心の準備をしておきましょう!

医師 VS 師長

K.Eさん(女性30代)
急性期総合病院6年、慢性期総合病院5年

31歳女性、看護師歴は11年です。
既婚で子供がいますが、夜勤もしています。

勤務する病院について

400床弱の病院です。
救急病棟やICUは無く、手術も多くはありません。
リハビリや内科治療が主で、私は内科病棟に勤務しています。
長期入院の方が多く、手足が不自由だったり、認知症の患者さんが多いです。

状況ときっかけ

ひとりの医師VS師長

医師が勝手な判断や対応をするので、師長をはじめ看護師とトラブルになりました。
どんどん患者さんを入院させるので、いつも満床になるのです。
入院させるのはいいけど、させっぱなしで忘れていることもしばしばあったので、師長やスタッフはいつもイライラしていました。

対立の様子

毎日朝からバトルが繰り広げられていました。
師長が不満を言うと、医師は大きな声で怒鳴ります。

ただし患者さんが目の前にいると、医師はいい顔をしていたので、スタッフはみんな呆れていました。
そのうち医師の言う事は聞かなくなりましたし、当てにもしていません。

解決方法

新卒の可愛い看護師が優しく対応し、医師の機嫌をとっていました。
職場の雰囲気はそれで少し和みましたが、医師の勝手な行動はなおりませんでした。

みんな次第に諦めてしまい、今も状況は変わっていません。
その医師が異動したり辞めたりしない限りは、解決しないと思います。

まわりへの影響

医師が無理なスケジュールを組むので、スタッフは常にてんてこ舞い状態。
患者さんには影響が無かったので幸いでしたが、スタッフはいつも嫌な気持ちで働かなくてはなりませんでした。
その医師が病棟にいるだけで、みんなのテンションが下がっています。

アドバイス

ある程度諦めが必要だと思います。
もしくは、関わらない方がいいですね。

正社員 VS パート

O.Bさん(女性40代)
透析室3年 病棟(泌尿器科・腎内科)13年

47歳正看護師です。
看護師になってから、ずっと今のクリニックに勤務しています。
20年前に離婚して子供は2人。
最近の楽しみは、孫と過ごすことです。

勤務する病院について

19床の有床診療所ですが、全身麻酔・腰椎麻酔下での手術を合わせると、週に10件以上もの手術が行われています。
外来維持透析も行っており、200名近くの患者さんが通われています。

状況ときっかけ

正社員VSパート

2年前、透析室で働く1人のパートスタッフが正職員になりました。(以下A)
あるパートが悔しさからか、Aに対してかなり陰険ないじめを始めました。

(VSというより、パート⇒正社員の一方的な感じです。)

対立の様子

とにかく陰口のオンパレードです。
Aがそばを通ると「今更正社員になるなんてお金が欲しいだけの話だよね。」と本人にも嫌味を言っていました。
他のスタッフにAが仕事を依頼すると「やらなくていい。Aの言う事はきかなくていい。」と、他のスタッフが彼女のいう事を聞かないようにしむけました。

給料日に給料明細が配られるのですが、当日休みのスタッフ分は師長の机の上に保管されていました。
そして当時の給料明細書は、封筒をホッチキスで止めるだけで、何回か使いまわしをされていたのです。
これを利用したそのパートは、Aの明細書を勝手に開け、給料の確認をしていました。

解決方法

給料明細書の件が師長の耳に入り、問題になりました。
パートは厳重注意、Aは他部署に異動。

給料明細書は糊で封をし、給料日が休みのスタッフ分は、事務局預かりで本人が取りにいく事になりました。

まわりへの影響

そのパートはベテランで、パートといえどもかなりの力を持っていました。
いう事を聞かないと、次は自分が標的にされるという不安が他のスタッフにはあったようです。
Aがいじめをうけている、悪いとは分かっていながら、見てみないふりをしていました。

アドバイス

人間関係というのは、仕事・プライベートに関係なく、最も大きな問題と言えると思います。
思っている事を誰かに話すだけでも、多少気分が楽になることも多いと思います。
誰にでもというわけにはいきませんが、師長や同僚、医師に相談をするのが一番だと思います。

先輩ナース VS 新人ナース

H.Eさん(女性20代)
総合病院5年

27歳女性です。
新卒で総合病院に入職、5年経ちました。
既婚、子供はいません。

勤務する病院

急性期病棟です。

状況ときっかけ

先輩看護師、数人VS新人看護師

先輩の指導に対して「理不尽だ」と新人看護師が反発しました。

対立の様子

新人はとにかく気の強い人で、自分が正しいと思っていることは、反発してでもやる遂げるという態度。
先輩看護師はそんな新人に「その病院のやりかたがある」と。
そう先輩が諭すのですが、新人の態度は変わりませんでした。

私は直接指導する立場ではなかったので、中立というか、あまり関わらないようにしていました。
学生時代に女子同士のゴタゴタに巻き込まれて、とても嫌な思いをしたことがあり、その二の舞は避けたかったのです。

解決方法

とりあえず患者さんには影響のないことで、新人の言い分を採用してみました。
少し改善する点はありましたが、多くは今まで通りのほうがよいという結果に。

1年ほどずっと対立状態でしたが、新人が辞めることになりました。
最終日に言いたいことをすべて言って、嵐のように去っていきました・・・

まわりへの影響

1人の新人看護師の出現で、病棟中の雰囲気が悪くなってしまったのは事実です。
ただでさえ慌ただしい急性期病棟、先輩達のイライラは増す一方でした。
極力関わらないようにしていた私たちも、全く関わらないわけにもいかず「あなたはどう思ってる!?」と意見を求められたり・・・

先輩看護師に立ち向かっていく姿は頼もしくも感じましたが、経験がないからこそ言える「きれいごと」に振り回されました。
今でも「あの新人すごかったね」と話題になります。

アドバイス

自分にとっては理不尽だなと思うことでも、患者さんの立場になれば正しいことは多いと思います。
看護は1人でするものではありません。
自分の考えだけを押し付けると、本来うまくいく人間関係もダメになってしまいます。

看護師長 VS 技師長

A.Dさん(女性50代)
大学病院4年 市民病院8年

夫と4人の子どもの6人家族。
趣味は夫との登山。

勤務する病院

ベッド数10床の透析室です。
一日2クールの透析ができます。
スタッフは看護師が5人、臨床工学技士が3人の計8人です。

状況ときっかけ

看護師長VS技師長 両方とも男性です。

日々の業務での考え方や意見の相違です。
もめ事が日常茶飯事になっています。

対立の様子

看護師長の意見「1番大切なのは患者。患者さんに声をかけながら、まず患者さんを観察」
技師長の意見「器械の誤作動の有無の確認が1番。患者管理は看護師の仕事」
職種に基づいて行動しているので、どちらも間違ってはいません。

透析中にアラームが鳴ると、近くにいるスタッフが対応します。
上記のような考えなので、看護師長が技師長に対して「まず患者だろう!」と怒鳴ることがしばしば。
それに対し「なんのための看護師なんだ!お前たちの仕事だろう?」と技師長。

お互いが譲らず、ずっと対立しています。

解決方法

双方の意見が食い違ったまま何年も経過しています。
もともとの職種の違いの基本に立ち返り、看護師と技師がペアで対応するなど意見は出ています。
しかし患者数に対してスタッフ数が少ないのです。
どちらも譲り合いながらどちらの分野もできるようにならなければと、透析室内で勉強会や意見交換会は開いていますが、険悪な空気は改善されていません。

まわりへの影響

上の2人がそういう状態なので、その他のスタッフは逆に団結していました。
その点はよかったのかもしれませんが、2人が揃うと空気がピリピリしていました。

アドバイス

仕事上というより、元々そりが合わないから始まるトラブルがよくあります。
患者さんにも同僚にも迷惑をかけることになるので、一プロ、一社会人として大人の対応を心がけて欲しいと思います。
意見が合わないと思っても、譲り合い、歩み寄りましょう。

医師 VS 医師

N.Sさん(女性20代)
急性期外科病棟1年

職歴:事務職3年、看護師(急性期病棟)1年
年齢:20代後半女性
ライフスタイル:既婚、夫と2人暮らし

勤務する病院

急性期の外科病棟で新人看護師として働いています。

状況やきっかけ

外科病棟の古株医師
VS
大学病院から異動してきたばかりのベテラン医師

同じ外科として2人でチームを組み、患者さんを治療していくことになりました。
しかし性格が合わなかったのか、医師同士まったく連携が取れておらず、次第に治療の仕方をめぐって2人が対立していました。

対立の様子

それぞれの医師が看護師や患者に向かって、お互いの悪口を言い合っていました。
古株医師「ベテラン医師先生は何でも勝手にやっちゃうから信用してないんです。」
ベテラン医師「あんな古い治療、今時やってる人いないよ。」

医師2人がナースステーションにいると険悪なムードになり、とても仕事がしづらかったです。

解決方法

結局、ベテラン医師が1年経たずに異動となり、一応解決しました。

まわりへの影響

医師同士が連携を取れていなく、指示がバラバラだったで私たち看護師はとても困りました。

またお互いが悪口を言っていたことで、治療を受けている患者さんからの信頼がなくなりました。
患者さんから「医師の言っていることがそれぞれ異なっていて、この病院で治療を受けるのが不安」と師長に対して苦情の手紙が届きました。

アドバイス

病院内のスタッフ同士のもめごとに巻き込まれると、とても仕事がやりづらくなります。
スタッフにばかり気を遣って言いたいことも言えない、聞きたいことが聞けないとなると、治療を受ける患者さんに迷惑がかかります。
仕事は仕事と割り切って、必要なことは言える、聞けることが大切だと思います。

まとめ

いかがでしたか?
周りのトラブルに巻き込まれてしまった看護婦さんたちの体験談を紹介しました。

どのケースも仕事がしづらい、仕事に支障が出ているなど、いい事はないですね。
もし当事者になってしまったら、お互いに歩み寄ることが大切です。
患者さんのことを1番に考えましょう。

人間関係に疲れてしまったら、環境を変えてみるのもアリですよ。